抖音商城の2.6元120W充電器のテストと分解

抖音商城で2.6元で購入した120W急速充電器のテストと分解。

この充電器は「Huawei対応」と謳っており、外観もHuawei純正を模している。

実物を分解して、数元充電器の品質を検証してみた。

テスト・分解動画:https://www.bilibili.com/video/BV1kf42127Cu/

ユニトレンド/拓利亜 可変電源 X08P3010 開封・評価・分解:https://blog.zeruns.com/archives/698.html

Ruideng RD6012P デジタル可変電源 簡易開封レビュー、60V 12A デジタル直流電源、スイッチング+リニア降圧:https://blog.zeruns.com/archives/740.html

Huawei純正100W充電器購入リンク:https://u.jd.com/9sxOBRm

外観

USB-Aポートのみで、下部に「120w Fast Charge」と記載。

底面の表示

  • 型番:120W
  • 入力:180-240V ~ 1.8A 50/60Hz
  • 出力:5V/9V/12V/15V=3A、20V=3.3A

製造元:深圳市威特美貿易有限公司

重量:53.5g

テスト

対応プロトコルは多数あるが、最大出力電圧は12Vまでで、公称20Vには届かない。

実測最大出力:12V/15.6W。フル負荷時に12V→9Vへ降圧。変換効率は約80%。

12V1A出力時のリップル:約460mV(ピーク・ツー・ピーク)。

5V無負荷時のリップル:100mV台。

分解

天面カバーを外す。

基板を取り出す。トランス上部に錘(おもり)鉄。反励式スイッチング電源の構造。

錘を除去。

裏面基板

側面。入力側フィルタコンデンサ:400V 6.8μF(容量不足)。Yコンデンサ:2.2nF。

出力側フィルタコンデンサはUSBポートに隠れて耐圧16Vのみ判明。LCRメータで測定すると644μF。

整流ブリッジ手前に炭素膜抵抗を直列挿入し、インバッシュ電流を制限。

整流ブリッジ:MB10F(1000V/1A)。

初級側電源IC:FAB3B09A(資料なし)。

2番ピンは1Ω抵抗で整流ブリッジ負極へ、電流検出用。抵抗値を下げれば出力向上可能だが危険。

出力側IC:QC7801/FAE41150(MOSFETと推定、資料なし)。

フォトカプラ:PC817C

USB横6ピンIC:快充プロトコルチップと思われる118/352DEA(資料なし)。

この電源は購入を推奨しない。部品品質・実性能ともに著しく虚偽表示。

おすすめ記事